荻昌弘の映画評論

シンガポール珍道中の荻昌弘の映画評論のネタバレレビュー・内容・結末

シンガポール珍道中(1940年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 十年間、ロオド・シリイズも変って来たもんですなあ。これやっぱし第一回だけあってどこかエンリョしてますワ、ねえ、魚が出て来てもシャべらないときやがる。ガッカリ。楽屋落ちのないロオドものなんて、馬が出ないウェスタンみたいなモンですもの。
 でも今となってみりゃ、これを観てウムいけるぜッて考えたパラマウントはさすがですワ。今に比べりゃおとなしいミュジカルとは云い条、どことなく横紙破りの面魂は持ってますものねエ。全くセンダンは何とやらだ。シャアツィンガア先生もうまいんだね。
 ホオプいいねエ。セントラルさんにゃ腰抜けなんぞとケーベツされてるけど、とんでもないやね。抜けてるどころか大した強さだ。ーーテなことを観ながらゆっくり考えられます。
『映画評論 7(6)』