石鹸の生コマーシャルに大抜擢された主婦のドリス・デイと産婦人科医のジェームズ・ガーナーの夫婦のホームコメディ。一躍時の人になってしまった妻と夫にすれ違いが起きて…という特に意外性のない話ではあるが、ノーマン・ジュイスン監督はこういう軽い映画も撮っていたんだなぁという意外性はある。
前半で退場する家政婦は往年のコメディエンヌ、ザス・ピッツ。最晩年の作品で、この作品は死後公開されたそう。十朱幸代みのあるドリス・デイの魅力だけで突っ走っていて、ギャグも力技が多い。終盤、妻の気を引くためなのか、あからさまな小細工をして妻を試そうとする夫の行動はちょっとよく理解できなかった。