みおこし

最高にしあわせのみおこしのレビュー・感想・評価

最高にしあわせ(1967年製作の映画)
3.4
ビデオマーケット様、この幻のディズニー映画を配信してくださって感謝しかありません…!シャーマン兄弟が楽曲を手掛けた実写ミュージカル作品、念願の鑑賞。ジャケット写真がないのが残念ですが、『メリー・ポピンズ』的なディズニーらしいハッピー・ミュージカルなので、とってもオススメです!

アイルランド出身の青年ジョンは、大金持ちだが変わり者のビドル一家の屋敷で執事として働くことになった。大黒柱のビドル氏は自宅でワニを飼ったり、ボクシングジムを開設したりと日々やりたい放題。ある日、そんな彼の年頃の娘コーデリアがタバコ会社の社長アンジーと恋に落ちたことから、一家に大きな変化が訪れる…。

シャーマン兄弟のベストアルバムに本作の楽曲がいくつか収録されていて、それがとっても良かったのでずっと気になってました。ジョン役のトミー・スティールが冒頭で歌う"Fortuosity"(思いがけない幸運という意味のシャーマン兄弟による造語)は最高にゴキゲンな楽曲だし、アンジーとコーデリアが一緒に歌うワルツ風のバラード"Are We Dancing?"もロマンチックな名曲。他にも迫力のダンスシーンばかりで楽しかったです!

ただ…、テンポがイマイチでストーリーも起伏がそこまである内容ではないのに長尺なので、観ながらちょっと眠くなってしまいました。当時あまりヒットせず、その後もディズニーの名作として語られる機会も少ない状況からも、ちょっぴり完成度の部分に疑問が残るのは否めません。
ヒロイン役のレスリー・アン・ウォーレンの可憐さも光るし、クラシック映画史を語るうえで外せない名優であるフレッド・マクマレイとグリア・ガーソンが出演していたりと見どころもたくさんあるからこそ、ちょっぴり残念…!ただ、前述のように、どこまでもカラフル&ハッピーな古き良きディズニーの実写ミュージカルを体感できるので、ディズニー・ファンは一度は必見の作品です。
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