少年の悲しみと再生を美しい映像で描いた短編作品。
悲しげな表情で観覧車のおもちゃを組み立てる男の子。可愛らしいルックスだけど目は虚でクマが酷い。
お父さんとの思い出が詰まった観覧車は1人では上手く組み立てられず、怒りと悲しみで観覧車はバラバラに。
お父さんは亡くなってしまったのかな。
突然現れるめちゃくちゃホラーな造形のクリーチャーたちは少年のポッカリ空いた悲しみの心そのものだったのだろうか。
父と子の話はダメだな、絶対泣いてしまう。
不気味なクリーチャーと、軋む金属の部品、明るく照らされた観覧車。恐怖と美しさがとても綺麗に表現されていて短編とは思えない作り手の気合いと、鑑賞後の気持ちよさを感じられる。
素敵なホラー作品でした。