Rui

観覧車のRuiのレビュー・感想・評価

観覧車(2018年製作の映画)
4.3
目を見張るほどの緻密な映像美。
水底の光のような明かりや、整理しきれない感情に寄り添うような、同じく水底を揺蕩うような音楽が素敵。哀しげで憂いを帯びた雰囲気だが、同時にうっとりするような面も。

主人公の前に現れたモンスターたちは、彼が心の底に長いこと押し込んでいた悲しみの感情の象徴なのかな?
ラスト、輝きながら回る観覧車を前に少年は父親との思い出に浸り、心の整理がついたのだろう。
モンスターたちは姿を消し、思い出の観覧車は回り続けている。
Rui

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