ふじこ

観覧車のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

観覧車(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

こりゃあすごい、CGアニメーションの大手と比べても遜色ないくらい綺麗だったなあ。

少年の心の傷と、大切な思い出、迫ってくるのは不安や怒りや悲しみや絶望なんかだと思う。
写真にしか出てこない父親とどのような別れがあったのかは分からないけれど、もう二度と戻ってこない大切な人との記憶を投げ捨てて、壊してしまって、そして自分の心に呑まれてしまいそうになるのだけれど、やはり自分を救うのは自分なのかなあ、逃げて逃げた先で手にしたパーツで美しい思い出の観覧車が完成する。

これから先二度と味わう事のない幸せだったとしても、その人との思い出自体が失われたり色褪せるものではないって事を理解する、少年の成長の過程を描いているのかしらね…。みんなそうして大人になっていくんだなぁ。

PIXARの[ インサイド・ヘッド ]とか[ 2分の1の魔法 ]とか、子供が傷ついて、でもそれを乗り越えて大人になっていくやつに弱いんだ…。
傷つかずに大人になれる人なんて多分いないと思うし。
良かった。
ふじこ

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