250%園子温の世界観です。ていうか過去の園子温作品観ていたら全部どこかのつぎはぎ。今回はその園子温イズムが強すぎて完全に元の史実を食っちゃってて、なんというかアクが強すぎ。
単に実在の恐ろしい事件を映像化しました、ということではなく、愛を巡ったあれやこれやの寓話ってところなんだろうけど、それにしてもリアリティが無さすぎて冷めました。
散々ビビってたのが、頬ペチペチ叩いたら次のカットで「村田さんサイコー！」ってなってるし、すぐ泣くし、セックスするかしないかでギャーギャー言ってるうちに前半終わるし、感情があっちこっち迷子になっててついていけません。
恐怖に重点置いてないのかもしれないけど全然怖くないから入ってこないんですよこれ。パンク要素とかあれ完全にこの人の趣味でしょ？ふざけてるようにしか見えませんね。
予算の豊富なNetflixで、実際にあった衝撃的な事件を題材に、園子温が、という文言に安易にハードルを上げすぎた気がします。それがよくなかったか。
あ、椎名桔平はよかった。
