ぼんやりﾈﾄﾌﾘで映画でも観るか、と何となく観たんだけど、観ながら、あれ？これ北九州監禁殺人事件がモチーフじゃね？と思ったら案の定。
そう考えたらこの映画はとてもチープ。事実に基づく、なんて言わなきゃまだ良かったのに。映画としては別に良くも悪くもないから、まぁ最後まで観られただけいい方なんだけど、あの事件をモチーフにしてこの仕上がりはあんまりなんじゃないのかと。北九州監禁殺人事件は、こんな生温い話じゃないし温度じゃないし、あれは本当に許せない、死ぬほど糞みたいな事件なんだからこんな中途半端な形でモチーフにしてんじゃねぇよ、と思う。
園子音監督の、こういう中途半端さがやっぱり根本的に嫌いだし、浅はかだと思う。
園監督の信者は多いけど、全然大した監督じゃないから。マジで。
個人的に「地獄でなぜ悪い」と「愛のむきだし」は結構好きだけど、他の作品は大体がつまんないし、信者になる人たちもきっと監督よろしく、中途半端な高円寺や下北が大好きな知識や思いが薄っぺらい糞サブカル気取りなんでしょうよ。
勘違いしないでほしいのは、だから駄目だとかそういう話ではなく、あくまで個人的に監督含めそういう人たちとは通じあえないんだろうなと思うだけです。
椎名桔平と満島真之介は良かった。
