路地裏から立ち上がれ！
ムンバイのスラムに住む青年ムラド（ランヴィール・シン）が、YouTubeに投稿した動画をきっかけにラッパーとして成功していく姿を描く、実在のラッパーを題材にした音楽サクセスストーリー。
歌って踊ってのインド映画だけど、音楽がラップなので全然インド映画っぽくない。スラムが舞台で疾走感あるサクセスストーリーってことあり、「スラムドッグ＄ミリオネア」を思い出した(「8Mile」は未見)。どん底の生活から成功を掴んでいく主人公の姿と、仲間たちの友情に、ベタだけど熱くなる。
貧富の差、学歴・階級社会、男尊女卑、といったインド社会の問題を背景として、それに抗う若者たちの群像劇の側面もある。特に、ムラドの恋人サフィナ（アーリヤー・バット）の猟奇的な彼女ばりの気の強さには、女性監督の意思が反映されているのかも。
