派手さは無いが、引き込まれる作品。
老いた詐欺師が、世間知らずの未亡人を騙す話かと思いきや、なかなかにシビアな話の展開。副題［偽りのゲーム］が効いている。
ロイ（イアン・マッケラン）かなり残酷な一面を持つ詐欺師。紳士的仕草の裏には情け容赦無い残忍性も見せる。
ロイはターゲットに資産家の未亡人ベティ（ヘレン・ミレン）に狙い定め、親交を深めていく。二人で出かけた先のベルリンで孫と称するスティーブが現れる。そこでロイの過去を明かすスティーブの目的は？サスペンス度が一気に加速していく。ベティにも秘密がありそうで、曰くありげな感じが現れていく。狙いは？話は思わぬ方向に進んでいく。ベティは騙されてしまうのか？
老俳優二人の表情が上手すぎて、他にも登場人物がいるのに、二人芝居の様な印象が残る。
⚫︎キーワード:
リリー
ベティの過去への精算
No.1290
