麻菜

死刑台のエレベーターの麻菜のレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
4.7
言わずと知れたサスペンスの名作で、まだ25歳だったヌーヴェルヴァーグの旗手、ルイマルのデビュー作
デビュー作でこのクオリティなら当時、映画界を驚かせたのも納得
半世紀以上経った現代の感覚で観ても刺激的で、事実こうして映画史に残る名作となった
ヒロインはフランスのジャンヌモロー
アンニュイという言葉を、彼女から学んだという人がいるほど
その彼女が、夜のサンジェルマンデプレを彷徨うシーンは、言葉にならないほど素晴らしかった
マイルスデイヴィスのトランペットが鳴り響くシャープな白黒の世界を、物憂げなジャンヌモローがただ徘徊する
映像と音楽と、俳優の圧倒的な存在感
総合芸術としての映画の魅力が炸裂した数分間だった
麻菜

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