とてもいい映画でした。こういうの好きですね。けっこう泣ける、そして清々しい。
(地方球場にしかみえないけど?)夏の甲子園大会の1回戦。対戦相手は甲子園常連の強豪校。応援に駆り出されて埼玉から来たけれど、ほとんど野球に興味のない演劇部の女子二人。野球部をやめてしまった男子。勉強できるけど運動できない・友達いない秀才女子。高3の四人によるタイトル通りのスタンドの隅っこでの会話劇。
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テーマは、『しょうがない』
みずみずしい心はこの言葉を決して受け流すことができないのです。
強豪校との対戦なのだから負けてもしょうがない、の空気感で始まる気の抜けた応援(ってか応援してない)。どの登場人物も「しょうがない」と言われ、あるいは「しょうがない」と自分で納得したつもりになって、こころに傷をかかえた経験があった。
彼らが、引っ掛かりを見つめなおして、「しょうがなくない」と一緒に大声を出して応援を始めるまで。人の気持ちを想像する心のひだが描かれていきます。
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「しょうがない」って諦めなきゃいけないことってあるよね
諦めた方が正しいよね
でも、簡単に「しょうがない」って受け入れられる?
頑張ってるから報われたいと思うって、そんなに変かな?
頑張ってるのに、まわりからしょうがないって言われたら、いやだと思う
しょうがないって言うの、やめて!
私は、いわれたよ
しょうがないことなんて、あるか!!!
頑張れーー!!!
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名言かもしれないセリフ
・人生ってのは空振り三振の連続だよ、
でも一番いけないのは、恐がってバットを振らないこと
・人生ってのは、送りバントだ
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高校演劇用の戯曲(作者は高校の演劇部顧問の先生)が原作の作品です。
先生、いい仕事してますね。