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アルプススタンドのはしの方のRYOのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『夏におすすめしたい青春映画といえばコレ!と言える大好きな作品!』


大の野球好きで阪神ファンで高校野球ファン、甲子園には毎年足を運んでいる私としては甲子園の設定は変えて、地方大会決勝でもよかったんじゃないかという思いは強いですし、灼熱の夏の甲子園のスタンドで汗をかいていないだとか、スマホに表示された時間と実際の明るさに違和感があったりと少々おや?と思うところはありました。でもそれらを差し引いてもとても面白かったです!

元々演劇だったものを映画化ということで、台詞に演劇感はありましたが、それもこの映画の個性かなと思いますし、野球場で野球描写がまったくないのに試合が進行していると思わせる技量、この年代ならではの葛藤、また野球のルールを知らない女の子たちの勘違い具合もバランスよく練られていてとても面白かったです。

"スタンドの端の方"というあまりスポットが当たらないようなこの場所を使ったストーリー展開はすごく楽しめましたね。考えれば考えるほど、上手い!面白い!と思えます。

じわじわと関係性、心情が変わっていく様も楽しめましたし、「も、もしかして…?うわ!や、やっぱり!!!」なこういうの待ってました!的な気持ちの良いオチ、そこからの青春全開のエンディングも素晴らしく"夏感"を強く摂取できる大好きな作品になりました。また夏に観たい!


ストーリー5
登場人物5
台詞/言葉5
演出3
テンポ3
音楽4

合計25/30
平均4.2
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