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フォロウィングのxavierのレビュー・感想・評価

フォロウィング(1998年製作の映画)
4.5
コレが長編デビュー作だなんて、凄すぎるわノーラン監督…
作家志望の男ビルは創作のヒントを得るために通りすがりの人々の後をつける行為を繰り返していた。ある日、ビルがいつもの様に男をつけていると尾行している事が、その男コッブにバレてしまう。だがコッブもまた他人のアパートに侵入し私生活を覗き見する行為に取り憑かれていた。ビルはコッブと共に行動する様になり彼に感化されていく。数日後ビルはコッブと2人で侵入したアパートで見た写真の女性に興味を抱く。そしてビルは彼女の尾行を始めるがその日を境に彼は思わぬ事件に巻き込まれていく…
ストーリーはこんな感じ。
ビルが尾行を始めた切っ掛けは街行く人がどこから来てどこへと行くのかが気になったから。まぁ、良く言えば人間観察、悪く言えばストーカーだよね。
そんなある日、ビルはコッブという男に尾行しているのを気付かれ、弱味を握られる
このコッブって奴がヤバイんだよね。
趣味と称してアパートへ侵入し部屋の様子から住んでいる人がどんな人物なのか妄想するのが好きな変態な男。物も盗むんだけど、自分が気になった安っぽい置物とかレコードやイヤリングを片方だけとかあまり金にならない様な物ばかり盗んでいく。そこも変わってるんだわ。また女性のアパートに侵入した時は下着を物色し匂いを嗅いだりもしてたな、やっぱ根っからの変態だったわ…
そんな男に何でビルが感化されたのは解らんが、行動を共にしていく…

って感じで話しが進んでいくので"何が言いたいんろう?"って思ってたら……
これは、ただの前フリに過ぎなかったんだわ。これ以降の展開は、やっぱ天才だわノーラン監督!
長編デビュー作品から、ノーラン監督と言えばおなじみの"時系列バラバラ"でちょっとは混乱するんだけど、話は良く出来てる
ラストに向けて二転三転していくストーリー展開は見事だよね。
何か"ユージュアル・サスペクツ"っぽい終わり方も良かったしね。
今、この作品の"25周年/HDレストア版"を劇場で公開してるんだね。自分の住んでいる所では演ってないんだけど、ノーランファンは是非観といた方が良いと思います。
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