ブタブタ

美少女戦士セーラームーンEternal 前編のブタブタのレビュー・感想・評価

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配信でもう一回見る必要はなかった😢
セーラームーンはターミネーターと同じでもう誰が新しく作ってもダメだと思う。
TVシリーズの初期『セーラームーン』が凄かったのは後に『少女革命ウテナ』を作る幾原邦彦による演出による物が大きかったとの論評もあり僕もそう思います。
セーラームーンはプリキュアと違ってその作品の構造的に時代に合わせたアップデートが出来ない。
うさぎは護と結婚してちびうさの母親になるという未来が完全に決定してるから、プリキュアの「私達は何にでもなれる」がない。
王子様と結婚してしあわせに暮らしました~がゴールだから、つまり家庭に入って母親になる以外の選択肢がない。

プリキュア達が基本一年で卒業していくのと違ってセーラームーンはいつまで経ってもセーラームーンのまま。
かと言ってセーラームーンはいつまでも女学生であるにも関わらずスーパーマンやワンダーウーマンの様に「永遠に歳を取らず人々の為に戦い続ける存在」にはなれない(ならない)

幾原邦彦が『ウテナ』で否定した《王子様幻想》を未だに時々思い出した様に劇場版でやってるのが『セーラームーン』
で、プリキュアの方でも『GO!プリンセス・プリキュア』の時点で「戦うプリンセス」ってコンセプトで《王子様幻想》からの脱却を既に済ませてる。
因みに『GO!プリンセスプリキュア』では王子様ポジションであるキャラクター《カナタ》がプリキュア達の為にズタボロになって戦う描写があり、生死不明となり記憶喪失状態で再登場する。
『セーラームーン』TVシリーズで毎回最後にチョロっと現れ「タキシード仮面様~♥️」と無条件に主人公の寵愛を受ける《王子様》に対して何処か違和感を感じていた。
タキシード仮面もまた敵に捕まって洗脳(擬似的記憶喪失)されて敵になったりする展開もあり、GOプリンセス~の《カナタ》はタキシード仮面のまるでアンチテーゼの様なキャラクターに思える。
タキシード仮面て要は《ダメンズ》なのかも。
それから将来結婚する事が決まってるとはいえ未成年者と一緒のお布団で寝るのはどうかと思う。

新作の舞台挨拶で三石琴乃さんが「小さい子がプリキュアに似てるとか言ってた」と自虐的に語ってたけど之が全てを物語ってる様な。
主人公が最終回で出産までしたプリキュアの時代と共にアップデートしていく作品としての進化や革新性に比べてセーラームーンは完全に過去の懐かしアニメ以上の価値はもう無くなってると思うし。
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