このレビューはネタバレを含みます
グダグダだった…
今、こういう暴力もの、女性への超ヘヴィなヴァイオレンスからのリベンジものを描くの結構厳しいとは思うのですが、宗教観いれて緩和しようとして失敗してる…。
前半の残酷なシーンを描かないと後半のリベンジ生きてこないんだよね…。
なのに、その過酷なシーンに手心加えてるうえになまじ加害者側にも親族がぁ〜とかいれるから、終わらない復讐、地獄永久機関が出来てしまってる。
分かってるんだよそんなことは！数多の復讐もの、誰も幸せになっていないことなんざ百も承知なんだよ、今までにどれだけの作品でそれが語られたことか。それでもはらせぬ恨み、心の虚を埋めるためにやらざるをえなかった…ってとこは映像で見せなくても想像させればいいのに野暮な話だ。
アメリカの法律良くわからないのですが、前作で激烈な復讐劇を行った今作においての母は、刑罰受けなかったのかな…かなり情状酌量されたってこと？
娘さんは刑務所で産んだのかな…とか、あんな内容を講演会で話したり本にしたりまずそこがホラーなんだけど…とかモヤモヤpointが多い。生きていくために嫌な過去をお金にかえてしまおうとしたのか、己の心と折り合いつけるためなのか。アメリカはすぐ人と違う経験を本にしたり講演したり換金しようとするイメージ。
復讐を肯定したいのか否定したいのか、そういう事できない被害者にとってこの話をすることは救いになるのかとか余計なこと考えさせる隙が多すぎたな…。教会のとこもな…十字架になんか酷いことするとかは流石に出来なくて、壁から降ろすとこまででしたけど…別な意味で問題作になるのかとハラハラしたよ…。
まあとにかく全体後味が悪すぎる。
俳優さんたち体張って頑張ってたのに、エンタメとしての面白さを削ってしまってる演出と設定がなぁ〜。
