桃色

オリバー・ツイストの桃色のレビュー・感想・評価

オリバー・ツイスト(2005年製作の映画)
2.0
2008年以前に書いたブログ(もうとっくに閉鎖)からの転載。
自分用に記録として。当時は今より辛口!
当時TVCMではタレントのおすぎが熱弁でお勧めしていた映画です。

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監督: ロマン・ポランスキー
出演: バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、リアン・ロウ
原作: チャールズ・ディケンズ
制作: 2005 イギリス/チェコ/フランス/イタリア

う〜ん… 怖い映画だったなぁ。いったいポランスキーさんはこの映画で何を言いたかったの?
だいたい、おすぎのCMには大変もの申したい。あの宣伝では子供が観たがっちゃうでしょう? ダメだよこれは子供には観せたくないです。こんな卑屈でそして薄っぺらな人間ばかりの登場するものから何も教訓なんて得られませんよ。それに登場する子供さえもねじ曲がってるような奴らばかり。文豪ディケンズ作といえども時代はもっと育って変化してるんだから、こんなものはっきり言って未だに珍重する神経が解らない。作ろうと思う動機から全くセンスが伺えません。早く興行を終わってその代わりになる他の愉快なものを持ってきましょうよ。

壮大なセットを用いて自己満足に酔った作品と言うんでしょうか? 原作が元々こういう話というのは解るけどここには全く夢を見たいものがないですよね。最後オリバーが幸福になるのだって全くの偶然だもの。彼自身の努力も信念も何も無し。ああ…もう、誰に文句を付けたものか…やりきれなくなるくらいこの映画には何もなかったですよ。オマケにあげた★は主人公のオリバーをやったバーニー・クラーク少年に捧げますわ。彼は可愛かったですから。

大人から子供まで己より弱い者を見つけると喜んだように痛めつけるという構図はもう本当にたくさんです。やっぱり心情的には子供が虐められる姿にを観客としての立場であっても正視ているのは苦痛でした。そして原作と違う終わり方もとても怖くて嫌ですね。そして縛り首だ仕置きだと人間の命がとても軽い。そういう時代だったのよと歴史を学ぶ意味があったとしたら、私が学んだのはこういう怖い人々の国と鎖国という政策で交流を持たなかった我が国を正しかったのじゃないかなと思うくらいでしょうか。
ということで…おすぎはもう信じません(笑)ピーコさんのほうがもっと真実を言ってくれる。おすぎ一人の時は要注意。はい。これで終わり。

と酷評してきましたが、映画として当時を再現した芸術性は◎
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