ちー助

オリバー・ツイストのちー助のネタバレレビュー・内容・結末

オリバー・ツイスト(2005年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

オリバーは幸せになれてよかった。それだけが救いかな。
その他の人のことを考えるとハッピーエンドとは言えないし。

オリバーが優しくて勇敢な男の子だったから、きっと最後に幸せを掴むことができたっていうのもあるけど結局のところ元々上流階級の息子だったからでしょ。もし母親も貧困層の人だったら?オリバーが行方不明でもきっとその親族がオリバーを探す、というよりオリバーの事を気にする事だってないだろうな。そうしたらいくらオリバーが優しくて勇敢な男の子だったとしても盗みを続ける生活から抜け出せないし、人を騙して生きていくわけだからそんな生活を続けていっては優しい心も消えていってしまうんじゃないかな。そうでなかったとしても、きっと絵に描いたようなハッピーエンドはないと思う。

オリバーの友達(?)のドジャーも最後は悪い男のビルのような真似をして終わって救いがなかったの可哀想だった。ビルが頼りにしていたフェイギンが捕まって、もうドジャーが知っている中で一番強いと思っているビルの真似をして生きていくしかない。ってあの犬を見てそう感じたんじゃないかな。

結局のところ上流階級の人達は今までどおり幸せに暮らして、貧困層は貧困のまま、その日生きるのに精一杯なまま何も変わってないで終わってた。救いがない。
ちー助

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