まさにNetflixの懐の広さを感じる作品でした。
エグゼクティブプロデューサー3人のやりたいことを詰めただけの、お遊び映画的な感じ。1人が脚本、1人が監督、1人が主演(笑)
まさに作りたい人間で作りたい映画を作ったんでしょうね。
日本にはないジャンルのようですが、向こうではお決まりのコメディのノリをしっかり入れてて、演技論を中心にブラックジョーク満載。
デイビッドの経歴よく知らないけど、メソッド役者なのかな?逆にそういうの嫌いな感じ?そこをいじる展開もあって、モリーナをチョイ役で起用し、英国舞台役者として呼んだジョークにもこだわりを感じました(笑)
ちなみにファンとして補足(まだ色々と私も勉強中ですが)しておくと、モリーナは映画ももちろん出てるけど、舞台も中心に活動している、メソッド系をきっと学んだであろう俳優。演技論をきちんと学んでる人のはず。
今回このオファー受けたのも、その辺が関わってそう。
しかしモリーナ良いとこ取りしてくな〜(笑)
主演で1人何役やってるの?っていうデイビットにいい意味で負けてないし、劇中劇のラストのセンターは……彼って(笑)
この映画、デイビット目当ての人より、モリーナ目当ての人の方が下手したら楽しめるのでは?(笑)
私はモリーナの衣装も可愛いし、絶対面白いと思って彼見たさに観ましたが、そこはしっかり満足させてくれました(笑)
内容は日本人にはとっつきづらいのと最初デイビットのことをストシンのホッパーで人気出た俳優くらいの知識しか無かったので、最初3世というのも信じかけた(笑)
最初からほぼジョークだと思って見てください(笑)そういうジャンルなので。
モリーナは本人役ではなく、オーブリー・フィールド役。
劇中での台詞も、あからさまなすげー舞台喋り意識してましたね〜(笑)
多分、メソッド俳優のデイビット(劇中劇では父)とオーブリー(舞台喋りのキツい英国俳優)を対比させたいという意図かなと。
あるいは劇中での父親が自分をよく見せるためにただ呼んだとか、そういう意図がありそう。
劇中劇では、ほぼ意味無くモリーナの出番あるからなw
とにかく設定が劇中劇&1人複数役&こだわりすぎてて説明するのが難しいですw
モリーナの芝居、俳優のトランクのパートは普通なのに、あの船長のセリフはわざとらしすぎて、彼の別ベクトルのお芝居見れて、個人的には良かったです。
私もメソッド芝居を勉強しているので、こういう違いやジョークがわかり、そういう意味では役者にしか分からないジョークに思わずニヤケてしまった作品でした。
日本人は特に舞台のちょっとマニアックな背景を勉強してからじゃないと訳分からないかも。
あとこういうコメディは字幕が意味がズレてて、わかりづらいことが多いので、英語で意味を取った方がまだ理解しやすいです。