空海花

SEOBOK/ソボクの空海花のレビュー・感想・評価

SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)
3.2
イ・ヨンジュ監督作。
コン・ユ×パク・ボゴム。韓国イケメンW主演(パク・ボゴム君は初めましてです)
予告編ではSFアクションぽい感じ。
冒頭は全然違うので、戸惑った。

コン・ユは元情報局員。
脳腫瘍を患っており、余命宣告を受けている。
昔の仕事仲間から、護衛任務を引き受けることに。
護衛されるのは人類初のクローン徐福(ソボク)
任務早々襲撃されて、彼らはたった2人きりに。
死にそうな男と死なない男の物語は
戦いのロードムービーへ─

徐福とは、東方の三神山に不老不死の霊薬があると具申し、始皇帝の命を受け東方に船出した人物の名から。
iPS細胞研究から生まれたクローンで、病などで死ぬことはない。
説明が要するにたまたま成功しちゃった、みたいな感じで唖然(笑)
脳波がどうとかで超人的な力もある。
昔のSF漫画みたいな既視感もあったり
アクションの傍ら、ふんわりしたところもあってちょっとつかみどころがない。
ところどころでは良い部分もある。
空気感は一貫して、シリアス。

実は…
若手アイドル俳優と中堅人気俳優の
トンデモ設定ブラザーフッドという印象も正直あった😓

それでも、ソボクの設定は色々考えさせるものがあった。

病気で死なない体ではあるものの
ある性質は、脳腫瘍を患うコン・ユに通ずるものがある。
彼にはその痛みがわかる気がしている。
クローンと自我、
ソボクの生まれた意味と生きる意味、
命あるものの尊厳とは?
そんな問題にも踏み込んでいるようにも見えて…

出てくる組織は2つ。これがなかなか胸が悪くなる。
最終対決もそこそこド派手(日本語変笑)
戦車に吹いた(笑)
詰め込んで、巻き込まれて、
綺麗な風景やVFX、アクションもあり。
余韻を残すように、纏めているようで
うーん、どうなの?なのだけれど。

iPS細胞の発明に喜び
人々は期待を抱いている訳で
医学の発展は望みたいところ。
開発されれば、日本なら早期承認、保険適用されるように声が上がる。
一方でこれは警鐘なのか、
これに似たことがあったとしたら…
これは極端だと思うけれど
何を望んでいいのか、と
何だか変な後味が残った。
ちょっと爪跡を残されたな、と。


2021レビュー#135
2021鑑賞No.292/劇場鑑賞#40


徐福の伝説は興味あります♪
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