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羊とオオカミの恋と殺人のRAMPOのレビュー・感想・評価

羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)
1.9
今をときめく今期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」主演ヒロインであり、先には同局のドラマ10「正直不動産」でもその好演が好評を博した福原遥さんが主演ということで、下積み時代(というほどブレイクまでに苦労された印象もないですが)にはこんな役もやってんだなと、ちょっと驚きました(例によって前情報なしで観たため、再生するまで誰主演かも知りませんでしたので)。

あえて“こんな役”としたのは、とにかく映画作品としてちょっとどうかと思う内容だったため。
極端な話、話の流れだけみれば、特別におかしいところ(破綻や矛盾)がある訳じゃありません。まぁ2時間程度の枠にコンパクトにまとめられてるとも言えるかもしれません。
演技も、福原さんはじめ江口のりこさんとか、杉野何某?さん(ごめんなさい、存じません)、頑張っておられたのだろうと思います。
カメラワーク、演出効果もまぁ悪くはないんじゃないでしょうか。
それでいて本作が駄作だと感じるのはひとえに脚本?若しくは原作?が酷過ぎるから。

大学受験に失敗した引きこもり男が壁の穴から隣室を覗き見て、そこに住む美人女学生に恋したが実はその娘は連続殺人鬼だったって話で、とにかくただただ気色悪い、薄っぺらい、有り得ない中ニ的妄想を漏れなく実写化した感じ。

漫画実写化らしく、原作は裸村さんて方の「穴殺人」て作品らしい(未読、存在すら知りませんでした)。
何というか、これまでも漫画実写化作品のレビューでも度々述べましたが、その媒体だから許される(成り立つ)設定や作品てあると思うんですよね。
原作ファンの方には恐縮ですが、本作は漫画という媒体にとどめておくべきだったと思います。

まぁ、福原遥さんはとても可愛く撮れてますし、クライマックスのアクション演技も、ファンには堪らないかも知れません。

一方、杉野さん?、役がそういう設定で仕方ないのでしょうけど、引きこもりなのに何故かモテモテ、覗き行為など犯罪行為もスルーってのは置いといても、クライマックスでわざわざ「刺して、掻っ切りながら、引くだけ」って思い出しながら結局は最後まで自分の手を汚さないのと、ラスト、殺された⁉︎と思ったら生きてた⁉︎って二段階捻りのつもりかもしれませんが、この2つのシーンで完全に最後まで駄作のままだったと私的認定しました。

あぁそうそう、途中余りに詰まらなくて観てるのが苦痛になってきたので倍速視聴です。
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