カナノシ

映画ドラえもん のび太の新恐竜のカナノシのレビュー・感想・評価

3.9
休みを利用してジャイアン、スネ夫、しずからと恐竜展に訪れたのび太。かつての恐竜達が跋扈した古代の地球に思いを馳せ、いざ化石発掘体験に挑むのび太が見つけたのは大きな卵型の石の塊。
のび太は恐竜の卵だと信じ、ドラえもんの不思議な道具であの手この手の大騒ぎ。
翌朝目覚めたのび太が目にしたのは、なんとも可愛らしい二匹の恐竜であったーーーな話。

物語の導入や印象的なセリフから、旧ドラ版や新ドラ版で過去に映画化された「のび太の恐竜」の新解釈版かなと思ったけれど、中盤のあの胸熱シーンの○○○の登場で「ん?」となった。のび太達も世界をループしている!?とかメタ的な感じになった。多分昔からのドラファンのためのサプライズ演出だったんだろうけど。今作で一番の驚きと戸惑いを覚えたシーンだった。

さてさて、内容的には大雑把にいうとやっぱり過去作「のび太の恐竜」の感動をもう一度的な展開。やや焼き増し感はあるものの、本作では過去作にあったアドベンチャー感は抑え気味でタイムトラベルSF寄りの伏線とか進化や歴史の影にのび太たちがいた!みたいな方向のワクワク感に。

それにしてもドラえもんってすげぇな。ドラえもんいるだけでキャラクター据え置きでSF・アドベンチャー・ファンタジー・ホラーどんなフォーマットでも作れるもんな。しかも好き嫌いはあっても、どれもちゃんと面白いし。

ワクワク感とベタだけど心震える展開、これはまさに福井県の体験型スイーツ「恐竜発掘プリン」の如し!
カナノシ

カナノシ