最近のドラえもん映画の中ではかなりの良作。
これはもしかしたらハンディキャップの物語かもしれない。
みんなができることを自分はできないでいる。それは子供だけでなく、大人になった我々でも日常よく感じることだ。
それを、途轍もなく長い目で見れば進化のために必要なのかもという解釈に唸った。克服ではなく適応という考え方。
こういう力技は『ドラえもん』にしかできないことなのかもしれない。
後半使われる道具の使い方がきちんと前半で説明されている構成が見事。
あーなるほど、そう使うのねと何度も思いましたもん。
新型コロナウィルスの影響で夏の公開になった今回のドラえもん。でもこのお話にはこのタイミングで良かったんじゃないかなぁ。
ただ、これは『のび恐2006』ありきのお話? それともリメイク? それが鑑賞中結構長い間ひっかっかっていた。
劇中では曖昧なままで、きちんとは語られない。
匂わすだけでなく、そこはちゃんと早いうちに伝えてほしかった。でないと物語に入り込む時間が短くなってしまうのよ。
もしかしたら私たちの知らないところで、ドラちゃんがのび太たちの記憶を消してるのかもしれないけど。わすれろ草とかワスレンボーとかで(笑)。