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アメリカン・ファクトリーのmomonomamaのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ファクトリー(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2019年 アメリカ
監督 ステーヴン・ボグナー、ジュリア・ライカート

アメリカのオハイオ州にあったGMの工場。こちらが閉鎖されるシーンからドキュメンタリーは始まります。
ラストベルトと呼ばれるオハイオ州での工場閉鎖。暗い顔の住民たち。
そこに救いの手が差し伸べられます。中国企業。
中国企業の工場がGMの跡地に工場を建て(外枠はそのままでしょうね)地元民を雇い入れます。地元住民たちは大喜び。
今までの仕事とは内容が異なるけど、雇ってもらえるだけで嬉しいので一生懸命頑張ります。ってモチベーション高い。
中国人たちも資本主義、自由主義社会のアメリカ人がどういう人か、どういう風に接すれば円滑に工場が動くか研修したりしながら、現地の文化になじみ、歩み寄ってうまく稼働させようと頑張ってます。

一緒に釣りしたり、BBQしたりと仕事以外でも歩み寄って最初はうまくいってます。

でも、アメリカと中国、あまりにも文化が違いすぎる。徐々に溝ができていくってストーリー。

最初に感じたのは中国人のアメリカ人に対する態度。アメリカ人が仕事を中途半端にするとかって言う不満。
これって80年代に日本人が中国に工場を建設して現地で感じたこと。
また、同じく日本人がアメリカで工場を建設して感じたこと。

中国は既に(40年も経ってるけど)アメリカ人に仕事を教える立場になってる。きめ細やかな仕事、軍隊のような朝礼、昼礼。軍歌のように社歌を歌う。
これって40年前の日本。
てか、今の日本の会社がどうなのか知らないけど(笑

次に感じたのがアメリカ人の時給の高さ。
GMで働いてた頃は時給3000円とかやったみたいなのがFuyaoでは1500円くらいになったと、不満を漏らしていた現地スタッフ。
ビックリ。日本ではそんなに高い時給の製造業ってないんじゃないかな?
日本の没落ぶりを痛感しました。

そんなこんなで面白く観てたんだけど、最後は機械化によってどんどん従業員をカットしていく場面が描かれ、人の仕事はどんどんと機械に奪われていくこととなるって結ばれてて、、、、あれ?って感じた。
今までと突然、主旨が変わったじゃん。

この映画、オバマさん夫妻の会社が作ったらしい。
元大統領が作った映画なんや。
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