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少年の君のmiyuのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.4
胸が張り裂けそうなった。

中国ゎ 共産主義でありながらも 決して 平等な国ではない。。。
市場経済化が進み 経済成長が進んでいるが 地域格差ゎ拡大し 貧富差が大きくなっている…

本作を見ていても 人口の多さ…
親の仕事で 生活水準が異なるのが見てとれる…

学校も 生徒数が 非常に多い印象。。。

机に積まれる本…(参考書か 問題集か 教科書 か…わからないが…山のように積まれている)

おそろしい 競争社会だ…

そんな中で出会う 彼と彼女…

競争社会から生み出された歪な学校生活!
大学に行くために 努力をする彼女…
この息づまる生活から 抜け出したい思いで
飽和状態の彼女…

彼女と一緒に 給食の牛乳を運んでいた子が
いじめの的になり 学校内で自殺した…

その子を 無慈悲に 携帯で写真を撮る生徒達…
なんだか さぶくなる。。。

あまりにも 自殺した子が可哀想になり
彼女にジャケットをかぶせた事から いじめの対象が彼女にうつる…

怖い展開だ…

そんな時に 小さい時に親から捨てられ
チンピラ生活をする彼に出会う…

ふとした出会いから 彼女のボディーガードになる彼…

そんな彼女が いじめに耐えきれなくなる…

彼女をどこまでも 守ろうとする彼…

あまりにも 家族関係も 希薄になってきている感じが 悲しく思えた。。。

何しろ 彼女を大学に生かせるために…
彼女の学費のため 犯罪スレスレの商売に手を出している母親は どこか別の場所に住んで お金を稼いでいる為 彼女は一人暮らしみたいだった…

そして 母親に捨てられ ストリートに生きる少年…
彼も 一人暮らし…

オトナに守られず 大事な時期である少年時代や 少女時代を1人で過ごす事の過酷さ…
ある意味 社会の危うさを見せつけられている様に思えた。。。

彼女が犯した罪を どこまでも庇おうとする少年…

数多くいる孤独な少年 少女の事を思うと たまらなく切なくなる…

心に痛みや 傷を持った少年 少女…
そんな2人がオトナになる…

無関心でないヒトになって欲しい…
って どこかに そんな願いが込められている様に感じられるラストに思えた


---補足---
彼になっていたイー ヤンチェンシーって
気のせいか スケーターの高橋大輔に似てる…って思えた。。。
イケメン✨

また 彼女役は チョ ドンユイ。。。
デレク ツァン監督(本作の監督でもある)の『ソウルメイト 七月と安生』にも出ている。。。
その映画 この劇場で 何回か予告編を見たので
上映されるのかな…


☆☆☆
なんやかんや 毎日 オリンピック競技を必死で見ている。。。

夜は ムスメらと ラインで 繋がりながら
競技の応援するのが 楽しみ✨

しばし この映画の痛さから 解放された…
そんな気がする。。。
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