mamiKO

少年の君のmamiKOのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.8
「20年後の自分へ」

何を書いたのか、読みたかった。

不良少年シャオペイと、受験生でいじめにあっているチェン。
孤独な2人に生まれた、深い絆。
「俺には何も無いが、好きな子がいる。その子には幸せになって欲しい。」
「俺がお前を守る」
よく聞くセリフだけど…
警察署での2人には涙が止まらなかった。(というよりほぼ終始泣きます)

「大人になるってことは川に飛び込むのと一緒だ」
「目をつぶって飛び込めば、砂や石や貝殻にぶつかる。それが成長だ。」

一体何を信じて、どの川に飛び込めば良いのだろう。
何があるか分からない川に、目をつぶって飛び込んで、あちこち傷付いて、苦しくて這い上がって、そこから考えるしかないのか。

中国の受験戦争、貧困問題、出稼ぎでの親の不在、そして、いじめ。

なんの後ろ盾もない2人が強く生きた日々。

バスでの分かれ道のシーン、良かった。

気にするな、俺はずっとお前の後ろにいる。

最後に、主演2人がとても良かった。
彼女のほうが、彼より実年齢が8歳も上と知り、驚いた。
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