このレビューはネタバレを含みます
いじめがテーマなのねと覚悟して観はじめたけど、中国が抱える課題の欲張りセットのような詰め込まれ具合だった。受験競争、貧困、裏社会、、
いじめの雰囲気も、受験のストレスのはけ口といった印象で狂気じみている。いじめ主犯の子、上手かったな…
しかしそれらを蹴散らして、最後に頭に残るのは、2人を繋ぐ深い愛だけ。
犠牲を厭わず女性を陰からひたすら守るという愛の形は、白夜行や容疑者Xの献身を彷彿とさせる。
共犯の関係や、男が全ての罪を被ろうとするところなど。
その2人の信頼関係がこれでもかと味わえる取調べのシーンは本当にいい。
それでもどうにかして若い男の刑事が真実を暴いた後、「疲れたから眠る」と言ったのが伏線回収になっていてうまい。
終わり方もとても好き。
「君が世界を守るなら、俺が君を守る」