イクミナ

少年の君のイクミナのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.0
エンドタイトルの前までは、☆☆☆☆☆
最初の方の友達の自殺のシーンは、「おお」というくらい秀逸、ぐいっとわしづかみにされて作品の中に連れていかれた。周冬雨というヒロインの存在感。あぶなっかっしくて、ふれたら壊れそうなんだけれど、たくましく。はなしの持っていき方もひやひやさせて返して、実にうまく、涙涙。
で、エンディングちょい前から「20年後の君へ」という作文の意味が分からず、日本の二時間ものTVドラマで一時期はやった、エンディングタイトルのあとの後日譚。中国共産党の「いじめ問題に国はちゃんとやっています」みたいなナレーションが入り。監視カメラの中、幸せそうなふたりで終わるので、台無し。流した涙を返せと言いたくなった。調べてみたら監督は、いっぱい映画を撮っている。香港の人みたいだ。そうか、ああいう最後にしなくては公開できなかったんだろうなと思った。この映画の製作は2019年。香港返還は1997年 7月1日。
エンディングの前までは、すごい。
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