アイコ

スーパー30 アーナンド先生の教室のアイコのレビュー・感想・評価

4.3
蛙の子は蛙なのか?
トンビが鷹を産むのか?

才能に恵まれオックスフォードへの留学が許可されたのに渡航費用が用意出来ず夢破れた天才が同じ境遇の子供に手を差し伸べ
インド最難関大学への入学を目指す話。
(この大学の競争倍率は60倍なんだそう!)

わざわざことわざになるくらいやからトンビが鷹を産むなんてめちゃめちゃレアケース。
生まれや育ちは関係ないって言っても
衣食住に事欠くくらい貧しいとまずは生きること、生き延びることに必死。
だからこそ自力で貧困から脱出するのは難しくて貧困が貧困を生む負の連鎖が続く。

アーナンドが恵まれていたのは両親の理解があったこと。
アーナンドを留学させるために奔走する父親とそっと見守る母親が両親やったからこそ才能を伸ばせたんじゃないかと思う。

あくまでも実話ベースなので
どこまでが事実でどこからが脚色なのかは分からないけど(コメント欄に少しネタバレあり)
アーナンドへの妨害効果が凄すぎ。
日常生活のどんなことでも演習問題にする教え方に賛同出来るし、学びを活かして妨害に対抗する姿も好き。
学校の勉強では敬遠されがちな化学やけど実は日常生活は化学に溢れてるっていう描写は化学科出身者として嬉しい。

最近めっきり減ってしまった歌って踊るシーンがゼロじゃなかったのも好み。
アイコ

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