前情報なしで鑑賞。実話ベースとは知らずびっくりでした。
序盤のアーナンド先生のケンブリッジのあたり、本当に心が痛かったです。私の貯金を差し上げたい気持ちでいっぱいになります。奨学金の返済はまさに今本当に大変なのですが、学習のために誰でも国からお金を借りることができる制度があるだけでとても恵まれているのだなと。
まだ階級意識が残っているとは認識していましたが、2000年代でもここまでしっかり残っているのだなと感じました。そして、それを越えられる可能性があるのが圧倒的なお金なのかなと。人々の暮らしが垣間見れるのは、全てが事実ではないにしろ異文化を知る良いきっかけだなと思います。
もちろん、誇張してるところやエンタメ要素をもりもりにした部分もあると思います。それでも、フィクションのようなノンフィクションを掴み取った素晴らしい人たちのお話です。エンタメとしても、もちろん楽しめます。けれど現地の人々にとっては、いまだに残る多くの因習への問題提起であり、そういったものに抑圧されている人々への鼓舞なのかなと。
他作品の場合でも度々遭遇するのですが、神話の人物や神様の名前が本当に当たり前にバンバン会話で出てきます。ちょろっと認識している程度なので、ついていけない場合が多いです。言語だけではなく神話や宗教についてももう少し知識を深めていきたいなと思いました。
