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その時… 上島が動いたのUえいのレビュー・感想・評価

その時… 上島が動いた(2007年製作の映画)
3.0
有吉を訴えるシリーズも面白いけど、その前身にあたる今作も最高だった。上島竜兵さんを失った世界は暗い。

とある村を一人で担当する小杉という警察官を追ったテレビ番組に感銘を受けた上島竜兵は、小杉さんが好きなお笑いライブで町おこしをしようと企画する。そして、竜兵会の有吉、デンジャラス、インスタンスジョンソンを連れて村へ向かう。しかし、ライブ会場で暴走族に襲われ、村が抱える問題に直面する。

実在するお笑い芸人を起用したフェイクドキュメンタリーという形式はユニークだし、村を暴走族かは救うというのが西部劇のパターンをなぞっていて笑ってしまう。

最終的に有吉の演説によって暴走族を更生させるが、それによって、しっかり笑いを取ろうと用意してきた上島はお役御免になってしまう。そのせいでトボトボと帰っていく上島の後ろ姿が面白い。結局笑いでは村を救えなかったが、救えなかった姿が面白いというのは最高のエンディングだし、笑いの本質なのかもしれない。
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