classymayu

アウシュビッツの会計係のclassymayuのレビュー・感想・評価

アウシュビッツの会計係(2018年製作の映画)
3.8
おそらく今も続いているであろう、ナチス(特に元SS隊員)戦犯問題。
彼らの非人道的な行為に時効は存在せず、時を遡って必ず裁きを与えるべきだという主張。間接的にでもホロコーストに関与していたナチス兵を全員裁くのは妥当だと思うけれど、それならソ連やアメリカが戦争捕虜に対して行なっていたであろうインモラルな殺害方法も同様に裁かなければ、あらゆる戦争犠牲者に対して真に公平な判決ではないと思う。
しかしながら、ユダヤ人の殺害は当時から非常に計画的に、かつ大量になされたことは事実であり、日々暴力が蔓延していた戦時中でも明確に区別しなければならない犯罪的計画であることに間違いない。
でも、『俺、やっぱ皆可哀想だと思うから殺すのやめる!』とか言ってナチスの隊服着て収容所から飛び出すとかできないでしょ、普通。
暴力を指揮した人、非人道的拷問を取り入れた、積極的に行った主要人物のみ裁くのでいいと、思います。
歯車になった人も、ある意味あの時代に生き、ナチスに取り込まれたこと自体が可哀想だったよ… と思いました。
classymayu

classymayu