今まで見逃していたが、予想していたドタバタミュージカルではなく、キャッチーな音楽と共に真摯にレズビアンの女子高生を応援する、文字通り"応援歌"となっていて面白かった。
そして応援に乗り込んでゆく側の傲慢さや人間性も浮き彫りにする。
全ての人が少しずつ足りないものを学び成長していく物語でもあった。
ひどい挫折もあるもののハッピエンディングでややイージーとも言える展開かもしれないが、
あまり深刻になりすぎず、楽しいミュージカルナンバーとダンスを前面に押し出して、明るく楽しくゲイに寄り添おうというこの映画の姿勢は大いにありだと思った。
ライアンマーフィー監督自身がインディアナ州出身のゲイであることは、この映画の大きな背景だと思う。親との断絶の辛さなどさまざまなエピソードが投影されているのでは？
