オフィーリアと言えばウォーターハウス。
これはそのある意味漫画チックでケルティックな、言うなればフェアリーテイル的世界観をそのまま映像にしてくれた。
まあオチは現代的だけれど、原作は読んでないし、ウォーターハウスを思って観るなら満足がいく映像の出来。
ナオミ・ワッツにクライヴ・オーウェン。
脇を固めたことで映画としての完成度は上がっているが、この二人がいなかったら中身としてはエンターテイメントにもなりきれないホントの駄作になってたかも。
ただとにかく映像がオトメチックに美しい。ウォーターハウスそのままの水辺や緑や花々、たなびく赤毛はケルティックドレスに映えて、ウィリアム・モリスみたいな壁紙やル・カインの世界のような背景や布地や装飾物は目に愉しい。
男子向けではない、香水やコスメのパッケージデザインを楽しむような、俗物女子的エンタメ。
たまにはいいやね(笑)