このレビューはネタバレを含みます
私の幼少期に母が好きでよく観ていた作品
曲はほぼ覚えていたし、映像もところどころ見覚えがあって嬉しかった
とにかく音楽と映像が素晴らしかった
クリスティーヌの歌声が本当に素敵 どこまでも透き通っていて綺麗
モノクロの演出、薔薇の意味、等々
作品全体を取り巻く絢爛ながら切ない雰囲気が個人的にとても好みだった
クリスティーヌはファントムに大好きな父親の面影を強く重ねて、慕って、心の支えにしていたんだろうなと思った
2人の男性の間でフラフラしていたというより、あくまで恋人として愛しているのはラウルだけど、どうしても父の面影を感じるファントムに惹かれてしまう、追ってしまう ということかなと
ファントムの執着にも似た想いに 徐々に気付き、受け止め、最後にはファントムから父の面影を切り離し 一人の男性として認識したんだと考えた
やるせないほろ苦さが残った
彼は報われたんだろうか