kazu1961

ブラック・レインのkazu1961のレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
3.9
▪️JPTitle :「ブラック・レイン」
ORTitle:「Black Rain」
▪️First Release Year : 1989
▪️JP Release Date : 1989/10/07
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-352 再鑑賞
🕰Running Time : 125分
▪️Director : リドリー・スコット
▪️Writer : クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス
▪️MusicD : ハンス・ジマー
▪️Cast : マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、ケイト・キャプショー、松田優作、若山富三郎

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋リドリー・スコット監督で、アメリカ側はマイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、そして日本側は高倉健、松田優作、若山富三郎、公開当時ワクワクしながら映画館に駆け込んだのを覚えています!!今やアンディ・ガルシアは大俳優、日本人の主要メンバーは既に故人となり時の流れを感じてしまいます。。。

🖋ストーリー的にはアメリカの破天荒な刑事ニック(マイケル・ダグラス)と日本の寡黙な義理人情に厚い刑事松本(高倉健)の2人の友情物語が主軸ですが、見所は何と言っても抜群の狂気の存在感を示している悪党佐藤に扮した松田優作です。これだけの日米の俳優陣に囲まれても一切見劣りすることなく、存在感が格段に光る演技を魅せてくれています。

🖋 松田優作は、この映画の撮影の時点ですでに癌に侵されていましたが、病をおして撮影に臨みました。しかしながら映画公開直後1989年11月6日に亡くなったのは本当に惜しまれます。結果本作が遺作となりました。。。

🖋監督のリドリー・スコットが描く大阪・神戸の街並み。『ブレード・ランナー』の舞台となった世界観をイメージしてたようですが、リドリー・スコットの予測より日本は整然としていたことや、ロケ地日本の対応の悪さなどプロダクションの混乱でその腕を思う存分に振えなかったということもあり、『ブレード・ランナー』の世界観に近づけようとしてそうはならず、歓楽街のネオンのきらめきと喧噪が少し奇妙な街並みが印象的でした。神戸人の私にとっては神戸大丸・元町前のシーンはとても記憶に残っています。

🖋タイトルの「ブラックレイン」。広島の原爆投下による「黒い雨」を意味しています。アメリカが自国の価値観を雨のように日本に降り注がせ、それが佐藤などのネオ・ヤクザを台頭させたということから、日米の文化の相違を描いている側面もあるんですね。

🤭物語は。。。
レストランで偶然にヤクザの殺人に出くわしたニック(ダグラス)とチャーリー(ガルシア)両刑事は、その犯人佐藤(松田)を日本に護送しますが、大阪空港で逃げられてしまいます。府警の松本(高倉)の監視下、警官としての権限の無いまま捜査を見守る彼らでしたが、佐藤はそれを嘲笑うかの如く、自ら刺客となって二人の前に現れるのでした。。。

▪️Overview (映画. comより)
ニューヨーク市警の刑事ニックとチャーリーはヤクザの佐藤を逮捕し、日本に連行する。しかし目的地の大阪に到着するなり、佐藤が仲間の手によって逃亡。言葉も通じない国で困惑しながらも、ニックとチャーリーは佐藤の追跡に乗り出す。そんなふたりを監視するベテランの松本警部補。やがてチャーリーが佐藤に惨殺されるという事態に。復讐に燃えるニックは松本とともに佐藤を追う。日米の刑事の友情、そしてその激闘を描くサスペンスアクション。これが遺作となった松田優作も強烈な印象を残す。
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