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ブラック・レインの大学生のレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.2
痺れる、渋い、かっこいい、、
マイケルダグラス、アンディガルシアという今ではハリウッドの大御所の2人と高倉健、松田優作という日本のスターが共演
見慣れた大阪、日本風の風景にマイケルダグラスがいるというビジュアル的な面でも楽しめる
それだけで見る価値はあるよ

この映画が作り出す世界観について、俺はかなり好きだった
ハリウッドで日本要素を出すとハチャメチャな感じになってしまうことが多々ある
この映画はハチャメチャな感じは全くないし、小出ししてくる日本要素にとても敬意を感じる
箸の持ち方、靴を脱ぐこと、ヤクザの生き様などなど
そういった日本要素を省かず丁寧に描いてくれていることが嬉しくて嬉しくて
特に仁義を大切にするヤクザの行動や発言はあまり外国には理解されないと思うけど、そこもしっかりやってくれたのはいいポイント

そして松田優作の使い方
俺は初めて松田優作見たけど、こんな気迫のこもった演技ができる役者って、ハリウッドでも多くはないはず
数多くの悪役が存在する中、ブラックレインの松田優作は個人的には上位にいる存在だなと思う
というか、思うしかない
こんなの見せられたら

ストーリー的にも俺は大満足
マンネリしないし展開も豊富
リドリースコットだからかロケーションもこだわられてるように感じた
大阪のネオン街や溶鉱炉、田園などビジュアル的に楽しめる仕掛けが多かった
音楽も日本を尊重してくれているのが十分伝わってくるし、ハリウッド感も日本感もある音楽が飽きない
さすがハンスジマー

数多くハリウッドと日本の融合映画がある中、ブラックレインは一つの最適解だと思った
ハリウッドの雰囲気もありつつ、日本の雰囲気がそれを邪魔しない、調和の取れた雰囲気
ハリウッド勢が実は日本語喋れた!とかいうバカな展開や刀や手裏剣をぶん回す過剰な日本アクションもなく、現実味あるストーリー展開
そしてこのキャスト
うん、見た方がいい
確かに蛇足や中途半端な要素はあって手放しでは評価できないけど、
最近見た映画で1番飽きなかった
見よう
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