『仁義なき者、この世を渡るべからず。』
日米の偉大な俳優陣が巨匠の元に集った歴史的名作。
特に、癌に侵され死神がすぐ後ろまで迫ってきている中での松田優作の今作の演技は、文字通り神がかっている。
マイケル・ダグラスと高倉健の、対立しつつもお互いに信頼し合う友になってゆく過程を主軸に、ユーモアと誠実さを併せ持つアンディ・ガルシア演じる若き刑事とギラギラと野心に燃える松田優作演じるヤクザの豪華アンサンブルに胸が打ち震える。
各人の人生の線が絡み合い一本の線になる素晴らしいラストには感涙。
これぞ漢の生き様よ。