コーカサス

小さな贈り物のコーカサスのレビュー・感想・評価

小さな贈り物(1990年製作の映画)
3.6
両親をなくした幼い兄弟が、父方の祖父ジム (へストン)と住むためにスコットランドからカナダへやって来た。
息子をなくして以来、心を閉ざし、家族
はおろか、村からも孤立する嫌われ者のジムと孫たちの奇妙な生活が始まる。
ある日、幼い兄弟は赤ん坊を拾い、内緒で育てる決心をするが村は大騒ぎに…。

原題は『リトル・キッドナッパー』。
直訳すると“小さな誘拐者”だが、この小さな誘拐者である兄弟が可愛い。

「おじいちゃん 犬を飼ってもいい?」
「飼ってどうする 犬が食えるか?」
へストン演じるジムの変わり者ぶりは、ハイジのアルムおんじを思い出す。

“行ってはいけない丘”は、心閉ざしたジムの心の壁かもしれない。
しかし、息子の忘れ形見である孫たちとの生活は彼を確実に変えた。
彼の向かう丘の先に待つのは、新しい未来だ。

124 2019