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ルパン三世 THE FIRSTのkazu1961のレビュー・感想・評価

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)
3.8
▪️Title :「ルパン三世 THE FIRST」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2019/12/06
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-314
▪️My Review
本作も賛否両論ありますね。まあ正直なところ、往年のルパンファンにとってみれば、いまひとつ物足りないかもしれません。エッジを利かせずファミリー向けを意識したようですね。
その一方で、ルパン一味や本作のヒロイン・レティシア、そして彼女の育ての親を名乗るランベールと謎の男ゲラルトたちが、この宝をめぐり争奪を繰り広げるストーリー、本作を通じて最も強く感じたことは、『カリオストロの城』色が強いということですね。
それもそのはず、山崎監督のアニメの原点は宮崎駿監督の作品にあるといいます。自身で「極端に宮崎駿作品だけが好きなんです」と話す通り、今回の「ルパン三世」を3DCGアニメ化するにあたっては、「『カリオストロの城』(1979年)に近づけちゃいけないなと一生懸命逃げようとしたんですけど、やっぱり無理でしたね」と笑顔で語るっているというコメントもありました。決してオマージュとかではなく、無意識にそうなっていったんですね(笑)
そういう意味では『カリオストロの城』のファンの方なら楽しめるかも知れません。
しかしながら、モンキー・パンチのたっての願いで実現された、夢だった3CGは素晴らしいのひとことです!!実際に目にしてみた感想は「2Dよりルパンがカッコいい!!」ということです。立体感があり、動きが滑らか。スクリーンの中に引き込まれ、スピード感も抜群です。要所要所でルパン一味がポージングを取る様も、めちゃめちゃイケています。3DCGになったルパンは短髪だが髪の毛がフワッとしている印象すら受けますね!!これだけでも観る価値はあるかと思います。
ストーリーは、ルパン一世であるアルセーヌ・ルパンも盗み出すことができず、第二次世界大戦中にはナチスがその行方を追い求めたという伝説のお宝「ブレッソン・ダイアリー」に挑むルパン達の活躍を描いています。サブタイトルの「THE FIRST」は、「3DCGルパンの初お披露目」「世界で一番になるんだ!という願い」「ルパン一世にまつわる物語」という意味を込め、スタッフで話し合って決めたものだそうですね。
最後に、4月に亡くなったモンキー・パンチさん 、11月に亡くなった1977年から石川五ェ門の声を担当していた声優の井上真樹夫さんのご冥福をお祈りします。

▪️Overview
モンキー・パンチ原作による国民的アニメ「ルパン三世」を初めて3DCGアニメーション化して描いた劇場版。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどVFXを駆使したヒット作を数々生み出し、「STAND BY ME ドラえもん」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」など3DCGアニメも多数手がけてきた山崎貴が監督・脚本を担当し、ルパン一世が唯一盗むことに失敗したという伝説のお宝「ブレッソンダイアリー」に挑むルパン一味の活躍を描く。 声優は、栗田貫一、林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也。ゲストは豪華メンバー。
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