ダイナ

地獄のデビル・トラックのダイナのレビュー・感想・評価

地獄のデビル・トラック(1986年製作の映画)
3.4
みんな大好きスティーヴン・キングが監督ということで。彗星の影響で地上の電子機器が暴走を起こすという、無害だったのが人類に牙むいちゃいました系のB級ホラー。電子機器に影響という設定の割には車の暴走が終始目立つような内容。「激突!」の運転手を透明にして台数を何十倍にも増やしたような映画。AC/DCのナンバーが嬉しいトッピングです。

直接的なグロはありませんが、タンクローリーに人が潰されたり自販機の豪速球(缶)で頭の皮めくれたりと登場人物への仕打ちの容赦の無さが凄い。大人も子供もおねーさんも犬も、あらゆる死体が街中にゴロゴロ転がりまくってるという地獄絵図を描くキングには気合いが感じられます。ガソリンスタンド籠城してたらトラックにグルグル囲まれるという絵面は儀式みたいで面白く、言葉は発せど機械の生きてる感じは伝わってきて良かったです。

こいつ死にそ〜→死ぬの直球展開であったり、最後の雑なまとめ方であったりと、お話としてはなんとも言い難いですが、ロケラン!爆発!死体!B級のあれやこれや、大味な感じを大雑把にぶち撒けながら見せてくれる部分は嫌いじゃない。キングは駄作と言ってるらしいけど、個人的には全然見れます。ピョン!と飛び出る人形がかわいすぎる。仕上がりとしてはB級に見えるんですが、廃車台数やガラクタ総量であったり爆発規模であったりとんでもない金かかってそう。
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