takeratta

劇場のtakerattaのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
3.7
鑑賞記録

私小説家、芸人の又吉直樹氏の作品の映画化。

キャスティングが色々アレなのは棚に上げ

ドラマ化、ノベライズからの、漫画化、
そして、映画化と、
一旦は株式 非上場化され
世界にエンタメを紡ぎ出す企業として

プライベート会社化された後、そのオーナーに
しごかれ、反社会的勢力や闇営業の膿出しを
する中での、吉本興業の良作。

芸人でなくても演奏家でも、役者でも劇場の板場に立つものに、ノーマライズというか、
人に向かい、役に染まり己を表現する者としては、共感があった。

(裏返せば、若手芸人の苦悩の自叙伝として見ちゃうと薄っぺらという鑑賞になるわけで、それを描きたいわけでなく、

小説を通し、それぞれの人の人生を、本や映画で他人を追体験出来、己や別の人生でも似た苦悩をとことん突き詰めたか?を、

鑑賞者に問うてる形になっているから、芥川賞を獲られた作品だと思う。)

お勧めしたい一作。
原作も良いよ。
小説タイトルを何故、散って消える花火でなく
火花にしたか?考えてみるのも面白い。^ - ^)ノ

監督・脚本 板尾創路 (2017, 121分)
原作 又吉直樹
   『火花』2015年 芥川龍之介賞 受賞作品
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