このレビューはネタバレを含みます
劇作家を目指しているものの傍から見たらプータローのような永田と、そんな彼にもっいないぐらい優しくて明るい沙希。
自暴自棄でありながら、そんな自分のことを守るような言動をする永田に共感する部分もあるからこそ見入る。
稼ぎがなく、荒々しい言動で考えてることが分からない時もあり、将来についても見えない永田に対して沙希に限界が来始めて不穏な空気が漂う。
“神は見返りを求める”を見たばかりだったこともあって沙希が完全に壊れてしまう心配もしたが、変わってしまったのは自分の方だと謝る沙希はとことん優しかった。
そんなことを交えて演劇と現実が交差するラストは切なくなるシーンだった。