ヤ

劇場のヤのネタバレレビュー・内容・結末

劇場(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

こちゃんに教えてもらった!

恋愛映画か〜〜と思いつつ見始めたけど、ベッドシーンはおろかキスシーンすらなかった…!
そんなシーンがないのに「恋愛」がしっかり成り立っていてとてもよかったんだけど、たまたまそういうシーンがないだけなのか、そういうことをしていないカップルなのか、個人的には刺さるポイントすぎてそこらへんの真相描写してほしかった(小声)

こういう共依存の感じって理解し難い状況ばかりのはずなのに、なぜか永くんサキちゃんどちらのことも否定できない部分があって複雑な気持ちだった
冒頭から半分くらいまでは本当にじれったくて観てるのしんどかった

サキちゃんはとても可愛らしくて素直でいい子なんだから、永くんに固執する必要なんてないのに…とか思ってたけど、観てくうちに固執しなくちゃいけないほどサキちゃんの心には寂しさとか孤独感とか、満たされているものがなくてそうなっちゃったのかなあって思ったら悲しくなっちゃった
サキちゃんがどんどん壊れてしまうのがとてもグロくてしんどかったし、自分はそんなことないなって思っているけど、ある意味同じなのかもって思ったら気持ち悪くなっちゃった

勝手に若い人たちの話だと思ってたら突然のドンピシャすぎる年齢公開で言葉を失った

何も変わってないけど何も変わってほしくない、から仕方がない、だから何も悪くない、勝手に焦ってる私が悪いって言葉、観てるときはどうしてそこまで相手を思いやれるの…って思ったけど今思うと、それまで相手のことを否定することがなかったサキちゃんの唯一の皮肉だったのかな

いま自分と重なる部分が多くて、いろいろ考えさせられる映画だった
ヤ