ゆき

劇場のゆきのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
4.0
安全地帯

物語の中に溺れた時間だった。
永田が泣けるうちに折り返してたら?
感情に従順である人間に震える永田。
なんで?どうして?の繰り返しでも手放さない沙希。
松岡茉優のあざとさと破壊力に泣いているのか、セリフに泣かされているのか。変われない永田と変わりゆく沙希の姿にボロボロと泣いてしまった。
夢が溢れる街の生活は天と地の差が激しい。
共感や好感、感情移入などいらない、ただすれすれの精神に寄り添えば良い。
2人の日常を追うのにリアリティを求めないで済む物語だった。あくまで、作り話だ。

×××
演劇に魅了された男は、いつしか恋人に守られて甘やかされていた。1組の恋愛を追う。
ゆき

ゆき