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霊幻道士3/キョンシーの七不思議のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.6
霊幻道士3作目。2作目が子供をターゲットにした現代劇で、好評でなかったと見えて今作では近代に設定を戻して原点回帰を図ったようだ。
とはいえ、チャイニーズゴーストストーリーなどに見られる妖術バトルアクションの要素が強くなった。コレはコレで悪くないのだが、やっぱりキョンシーによる楽しいコメディホラーとは違うな。

でも1作目を除いて4作目まででは今作が一番良いな。
まず、ダブル主人公になった。続投しているラムチェンイン演じる導師が最強キャラとして君臨し、もう一人リチャード・ンが演じるチョットダメなミン導師が加わった。この2人の構成が凄い上手いと思う。

ミン導師は幽霊の兄弟2匹を引き連れ詐欺まがいの悪霊退治で生計を立てる小悪党。でも失敗も多い。
一方、ラムチェンインの大導師は弟子を多く引き連れ、女妖術使いが率いる悪霊一族と交戦中。一旦は退けさせる。
この導師の所にミンも居候に。そんな中、悪霊に憑かれた部下を救出に女妖術使いが襲撃に来る。途中、導師の馬鹿弟子が調子に乗って事態を悪化させたりするお約束。更にミンと仲間の幽霊2匹と仲違いをしちゃう。

基本ダメ導師のミンだが、必死に食らいつきなんとか戦力として加わる。ダメだったミンが少しづつ頼りになっていく。強敵の女妖術使いは怪物化。ミンは幽霊2匹と仲直りし協力しながら強敵を倒す。

本来の主役はラムチェンインなのだが、ミン導師の成長劇を盛り込んでいることで物語にメリハリがついて良かった。

アクションは初期シリーズ4作中一番派手だ。コレは好みの差もあるけど単純に面白いと思う。
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