ホイットモア大統領

ワイルド・ウエスト 復讐のバラードのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

3.6
『ミッドサマー』の余韻②:A24編

「I'm back.」
2020年も残すところあと僅かですが、レビューする作品が3月観賞分て…果たして大統領はまたもや2020年に取り残されてしまうのか!?乞うご期待!!!

そんな俺のユーザーネームにもなっているホイットモア大統領こと、ビル・プルマンの主演作。『ID4』繋がりで言うと、ウィル・スミスのやつじゃない方。

レフティ(プルマン)の雇用主であり長年の相棒のエディー(ピーター・フォンダ!)は、次期上院議員に選出されたことで牧場を彼に託そうとしていた。そんな折、馬泥棒を追ったエディーがレフティの前で射殺されてしまう。怒りに燃える彼は犯人を追うのだが…

このあらすじでB.プルマン主演と聞くと、どうしたってヒーロー西部劇を想像しちゃうけど、演じる主人公レフティは、頭が弱くどこか抜けてて…、どちらかというとラッセル・ケイス的な人物であるのがミソ。
何ならこの人、主人公なのにほとんど銃も撃たない。

しかもエディーの奥さんからは、「あんたなんかに牧場は任せられない」「あんたが死ねばよかった」などとクソミソに言われ、終いには犯人だと疑われる始末。

けれど誰よりも正義感が強く、ちょっとしたシーンで40年のカウボーイ人生が伊達じゃないことを証明したりと、爺の円熟味と成長の二本立てとして楽しめた!

A24らしいテンポと雰囲気もこの渇いた西部劇にピッタリだし、レフティを支える旧友の保安官、生意気な若造のコンビもバランス面に貢献していたように思う。