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ラ・カチャダのmingoのレビュー・感想・評価

ラ・カチャダ(2019年製作の映画)
4.0
なんか賞ひっかかるかなと思ったがひっかからなかったのにめちゃ泣けるし、キュアロンの「ROMA」的でめちゃ良い。監督がエルサルバドルに住むトラウマをかかえたシングルマザーと劇団を立ち上げ公演するところまでを追ったドキュメンタリー。リハーサルを繰り返すうちに浮き彫りになる社会が許容している女性に対する不当な暴力のサイクルであった。自分たちの生活や状況に向き合い、普段は陽気に振る舞う彼女たちは哀しみを肥った肉体と共に植え付けられたトラウマを乗り越えることができるのか。ラストの劇をさらっと描くところにも好感が持てたし、あくまで彼女たちの過程を描くことに本当の意味がある。好きな人にはじめてをレイプされた女性が哀しい記憶を呼び起こされるけど何度も立ち向かう姿は脳裏に焼き付いて離れない。人は生きている限り、立ち向かえる力があるんだ!
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