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ウォーデン 消えた死刑囚のslowのレビュー・感想・評価

ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)
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刑務所の引越し中に消えたひとりの死刑囚。昇進を目前に控え上機嫌だった刑務所長は、一転して窮地に追いやられる。果たして、その行方を突き止めることができるのか。

静かで地味な作品でありながら、とにかく画力が強く、冒頭から引き込まれる。あの舞台となった施設は実際に刑務所として使用していたものなのだろうか。ガランとした空間にただならぬ歴史を感じるし、その施設内をゆったりと漂うようなカメラワークがたまらない。施設外には壮大な大地が広がり、この景色もまた素晴らしい。『昔々、アナトリアで』と似た雰囲気、ロケーションだったけれど、こちらはシリアスな内容ながらコミカルなシーンもあり、娯楽作品として楽しめると思う。
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