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雁の寺のeknのネタバレレビュー・内容・結末

雁の寺(1962年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ぼっとん便所の汲み取り掃除で周囲は鼻が曲がるほどの異臭がするにも関わらず、三島雅夫は「おしろいの匂いしかせん」と若尾文子に迫るシーンの圧倒的な説得力。観ている側の嗅覚が切り替わるほどのクローズアップ。煩悩爆発坊主も有望な見習い坊主も狂わされるのは納得で、若尾文子のベストかもこれ。ただ、感情の機微をほとんど表情のクローズアップで処理していて画変わりがないのは残念。
縄を使った2つのサスペンスはよかった。
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